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シェールガスは夢だけじゃない?大阪ガス、伊藤忠、住商、三井物産ほか3桁億円以上の損失

シェールガス革命っていいことづくめね。低コストでのエネルギー調達ができれば世界経済の発展にも繋がるし、日本にもいいことだらけで!

ところが、それがそうでもないんだよ。実は2013年に大阪ガスはアメリカのテキサス州でのシェールガス生産から撤退して、300億円近い損失を出している。

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ええっ?大阪ガスが300億円も!?なんで?

簡単に言うと、実際に掘ってみたらその地層が思った以上に難しく、見込みが立たなくなってしまったというところかな。

そもそもアメリカのシェールガスを日本の会社が採掘して日本に送ることが、認められるのね。そっちにも驚きだわ。

この大阪ガスの例が初めてだったみたいだよ。伊藤忠商事もテキサス州のシェールガス事業に参入していたんだけど、そちらはアメリカの石油・ガス会社の株式を取得しての参入だった。もっとも、これも失敗に終わり伊藤忠商事は1,000億円規模の特別損失を出したんだ。

よくよく調べてみると、住商や三井物産も軒並み数百億円の損失や減益を計上しているみたいね・・・

そういえばセっちゃんは株をやってるんだったね。シェールガスが騒がれた頃って株価はどうだったんだい?

イヤなこと思い出させないでくれる?

シェールガスは本当に安いエネルギーなのか?

実際、シェールガスって本当に安いの?というところに実は疑問があるのも事実なんだよ。

あれ?確か天然ガスの何倍もの埋蔵量があるから、価格が抑えられて安くなるというお話・・・?

ちょっとお話を整理しないといけないね。確かにシェールガスはかなりの埋蔵量を誇り、在来型の天然ガスはそれを受けて値崩れした。しかし、シェールガスそのものは採取にそこそこ技術もコストもかかるんだ。実際にはそこまで安いとは言えないのかもしれない。

「かもしれない」って・・・結構いい加減なのね!(怒)

あ、ごめんごめんでも理由があるんだよ。シェールガスが一気にブームになった時、アメリカではベンチャー企業がたくさん立ち上がって、大規模な出資をかき集めて結構盛り上がったんだ。そのときに一時的に供給が多くなりすぎた。この結果、シェールガスの価格が一時的に暴落したのは確かなんだ(汗)

なるほど、本来の価値よりも安くなってしまった時期があって混乱したのかしら。

また、アメリカ国内ではパイプラインでやりとりができるけど、日本に送るには液化させないといけない。ここで冷蔵設備などに追加でコストがかかるよね。さらに、大型ハリケーンなどが原因で価格が乱高下することもあるんだ。

そ、そうなのね・・・シェールガスの価格はそもそも安定していないんだ。。

シェールガスはそもそもの埋蔵量の判断が難しい?

でも、伊藤忠商事や住友商事、三井物産などの大手商社がなんでこんなに軒並み何百億円も・・・?けっこう堅実な経営をしているイメージだったからショックだわ。

やはり上述の「アメリカのエネルギーベンチャーによる供給過多からの価格崩壊」は、日本勢に「シェールガスは安く調達できる」という誤解を植え付けてしまったように思う

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そして、天然ガスや石油と違って、「ここを掘ったらこのぐらいの埋蔵量が確保できそう」という計算がかなり困難というのもシェールガスの特徴かもしれない。

どういうこと?掘り当てたらあとはそのあたり一帯は採掘して持って行っちゃえばいいじゃない。

それができないんだ。シェールガスは在来型の天然ガスと違い、岩を砕いていかないとガスが採取できないんだ。1箇所に穴を開ければびゅーっと出てくるわけじゃなくて、ヨコにどんどん移動しながらシェール層を掘っていかないといけないんだ。

あ、そういえばそんなこと言ってたわね。掘削のコストがかなりかかるって話よね。

うん、でもそれだけじゃなくて、「どこを掘ったらシェールガスをどれぐらいとれるか」があまり正確に把握できないんだよ。

そうなのね。確かに、気体の天然ガスや液体の石油と違って、岩石の中に閉じ込められているガスは地上からだと計測難しそう。

埋蔵量を正しく判断できるかどうかに加え、掘削のコストや困難性も無視できない。シェール層にたどり着く前の地層が、どのぐらい頑強でどのぐらいコストがかかるのか、掘り始めないとわからない部分もどうしてもあるんだ。

シェール層は2,000~3,000メートルということになると、すべてを想定できるような深さじゃないのかもしれないね。

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