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「シェールガス」はなぜ救世主?シェールガス革命をイチから解説

「シェールガス」という言葉をテレビでも最近よく聞くね。エネルギーの救世主!みたいな感じで話題に上ることが多いんだけど、シェールガスってそもそも何なの?

セっちゃん、「シェールガス」と「天然ガス」の違いは知ってる?天然ガスは日本の電力エネルギーのおよそ20%を占めている重要なエネルギー資源なんだけど、シェールガスもこの仲間といえば仲間のようなものではある。

シェールガスも、いわゆるガス田から天然ガスと同じように採取されるもんだとばかり・・・違うの?

いや、シェールガスは天然ガスのガス田とはまったく違うところから生産されるガスなので、「非在来型」の天然ガス資源と言われたりするんだ。難しいのでこの表現は覚える必要はないけど・・・

シェールガスは「深すぎて」採取ができなかった?

「シェールガス」というのは「シェール層」という地中2,000~3,000メートルぐらいのところにある地層から取れるガスで、抽出するのもけっこうたいへんなんだ。

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け、けっこう深いところにあるのね。でも確か、大江戸温泉は1,700メートルぐらいのところから汲み上げていたような・・・(笑)

セっちゃんはエネルギー以外の知識はすごいね。。温泉でそんなに深いところまで掘るってあまりなさそうだけど、石油も数十メートルから3,000メートル以上の深さに至るまで様々なんだ。

そう考えると、「人類がこれまで届いていなかった深さ」から出てきたガスってことじゃないのよね?。

うん、実際、シェールガスの生産自体はアメリカで100年以上前から行われていたらしいんだよね。

えっ100年も前から?じゃあなんでこれまで普及してこなかったの?

やはりコストが合わず採算がとれなかったみたい。とはいえ、天然ガスが出てくる深さと比べればずっと深いことにはなるけど、コストを増大させてしまっていた最大のポイントは「深さ」ではないんだ。

シェールガス生産のハードルは採取技術

深いからコストが上がったってわけじゃないってことは・・・深くまで掘った後の採取や精製の技術が問題だったってことかしら?でも、ガスっていうぐらいだから、その「シェール層」に穴を開けたら勝手にプシュ~っと出てきそうなもんだけど。

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勝手に出てきてくれたらそれに越したことはないね(汗)、シェールガスは泥岩の中に溜まる性質があるので、これに割れ目を作ってガスを採取する技術が必要。なにしろ、ナノレベル(非常に小さいレベル)でこの岩の間に存在しているものだから、僕らが想像できる「ガス」とはまったく違うものなんだよね。

ナノレベル!ってよくわからないけど、たしかにかき集めるだけでもたいへんそうね・・・しかも吹き出してきてくれないガスなのね。ということは「シェール層」にたどり着いただけじゃダメで、その後もその層をどんどん掘っていかないとシェールガスの採取はできないってことね?

今日は冴えてるね、その通り。実はこのシェール層をヨコに掘り進めるという部分にも大きな技術のハードルがあったんだ。タテに深く掘り進むだけでなく、シェール層に到達した後にはヨコに掘り進まないといけないというだけで、簡単なことじゃないんだよね。

これらの技術的な問題が解決されてから、コストが抑えられてシェールガスの採算がしっかりあうようになってきた、ってことね。

シェールガスは天然ガスの15倍以上の埋蔵量?

シェールガスの生産は、技術的なハードルは乗り越えられて、コストをかなり圧縮できたことについてはわかったわ。で、本題というか・・・シェールガスってそんなにすごいの?一時期すごい「シェールガスブーム」だったわよね。「シェールガス革命」とまで言われてるのってなんでなの?

まずは埋蔵量。石油はあと100年もしたら枯渇してしまうと言われていることは知ってるよね。

うん、小学校のときに社会の授業で習った気がするわ。石油どころか石炭や天然ガスも、もともと化石だった燃料なのよね。増えていくものでもないし減る一方ね。。

ところが、シェールガスの生産が可能になったことで、この化石燃料の寿命は300年以上伸びたと言われているんだ。

ええええっ!!シェールガスってそんなにたくさんあるの!?100年もつかもたないかの他の燃料を全部足しても、それ以上あるような埋蔵量なのね?

そうなるね。天然ガスの15倍~20倍、もしくは技術開発しだいでそれ以上の埋蔵量になると言われてる。さらにシェールガスならぬシェールオイル。オイルの埋蔵量も10倍になったとする見方もあるんだよ。

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見方もある・・・というのはどういうこと?

こうした化石燃料は「現在の技術で掘削して採取できるかどうか」「将来可能になるかどうか」「コスト的に見合う可能性があるかどうか」などで見解が様々あるからなんだ。もっとも、2020年には世界の天然ガスの生産量の50%がシェールガスになるという人もいるね。

2020年ってもうそんな遠い未来の話じゃないわよね。このタイミングでちゃんと聞いておいてよかった・・・

シェールガス革命の日本への影響は

このシェールガスの多くがアメリカに埋蔵されていることから、アメリカは化石燃料の輸入国から輸出国に転換できると言われてるよ。

今まで買っていたエネルギーを自国でまかなうことができるようになり、さらに販売することができるようになるってことね。ものすごい経済効果がありそうね。。

確か、アメリカは貿易収支の半分以上がエネルギー収支の赤字。アメリカは相当有力な化石燃料輸出国になると考えられていて、となると中東との国際関係にも影響を及ぼしそうだね。

シェールガスの技術革新は日本の経済にもちゃんと影響はある?日本の国土の下にもシェールガスは眠っているとか!?

残念ながら日本でシェールガスが生産されることは期待できなさそう。日本の国土は昔は海だったということもあり、そもそも化石燃料となる植物の生息があまりなかったからと言われているんだ。

ああ、それは残念・・・。では結局日本はエネルギーを外国から輸入し続けないといけないから、シェールガス革命はあまり関係なさそうね。

そんなことはないよ。たとえば世界中でシェールガスの生産が始まれば、まず化石燃料の価格がぐっと安くなると考えられる。

そうか、シェールガスの埋蔵量は相当大きいわけだし、アメリカも輸出の競争相手になるから、中東は石油や石炭も安く販売せざるを得なくなるってことかしら。

まったくそのとおり。そしてそうなると、日本の製造業は原価コストが下がって利益率が結構よくなるんじゃないかな。また、日本では現在、そもそも福島第一原発の事故以来、原子力発電所が稼働してないね。このため火力発電依存度が高まり電気料金は高騰している。

そうよ、びっくりするぐらい上がってるのよね電気代・・・なんとかならないかしら。かといって原発もイヤ。

安価なシェールガスの調達により家庭の電気料金が下がっていくことも考えられるね。ほかにどんなことが考えられるかな?

そうね・・・安易な発想かもしれないけど、ガソリン価格が下がれば物流コストも抑えられそう。飛行機も安く乗れるようになって旅行に行きやすくなると嬉しい!

あるかもしれないね。さらに、シェールガスの採掘じたいに日本の技術が生かせる可能性もある。ここでも雇用やビジネスチャンスが生まれそうだね。

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