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東京電力旧経営陣、強制起訴ー15.7メートルの津波は予測されていた?

エネスケくん、東電の旧経営陣が強制起訴ってニュースが流れてるわ。

そうだね、ちょっとびっくりだなあ。勝俣元会長ほか2名だから、東日本大震災や福島第一原発の事故当時の経営陣だよね。「業務上過失致死傷」になるのも驚いた。

15.7メートルの津波の可能性は予測されていた

結局、東日本大震災のときの大津波が「想定外の大きさ」だったのか、「想定できた」ということで準備ができたはずかどうか・・・というところがポイントなのよね?

そうなるね。以前、東京地検からは「想定外」っていうことで起訴されないという結論で終わっていたね。

安全対策ってやり始めたら確かにキリがないし、発生する確率がめちゃくちゃ低い場合にはひとつひとつ対策を取れなくてもしょうがないよね、ということだったのよね。テレビで言ってた。

今回は、その検索の判断が正しいかどうかをチェックする検索審査会による強制起訴だね。ポイントになったのは2008年の「地震調査研究推進本部」の地震予測みたい。「最大15.7メートルの津波が到来し、原発事故が起きる可能性がある」という試算があったのに・・・ということらしい。

えっ事前にそういう指摘があったんなら、対策取らないとダメじゃない!?

うーん、でもたぶんそういうリスクっていろんなものがあるから、ひとつひとつ万全な対策を取り続けるのってそんなに簡単じゃないと思うんだよね。優先順位をつけて潰していかないといけないものだろうから、その優先順位があまり高くなかったんじゃないかな。

4年以上経って、なぜ今なの?

そもそも、福島第一原発の事故があったのは2011年3月よね。なんで2015年の今ごろになってこんな話になってるのかしら。

実はこの東京電力旧経営陣の刑事責任については、以前から時間をかけて入念にやってきている話なので、今いきなり出てきた話じゃないんだよ。

あらそうだったの。いきなり出てきた話かと思ったわ。

まず、東京地検の最初の捜査。ここでは、確かに地震調査研究推進本部の試算があったじゃないかって話になったんだ。でもそのときは、その試算の信ぴょう性があまり高くなかったみたいなんだよ。

そうか。確かにそれじゃあ対策を取らなくても仕方ないわよね。

ただ、その東京地検の判断を受けて一度検察審査会が動いてるんだ。2014年の6月だね。そのときの検索審査会の判断は「試算があった以上、ちゃんと津波対策はしているべきだったんじゃないか」ということで、東京地検に再度捜査をさせていたんだ。

検察とか検察審査会とかよくわからないけど、要するにそれでいったん東京地検が捜査をやり直した結果、やっぱり東京電力は悪くないよって結論になっていたということね。

そうだね。当時の科学的知見で大津波の予測はできなかったから、東京電力経営陣の刑事責任は問えないよねということになったんだ。そこに、検察審査会がまたツッコミを入れたってことになるね。

今回は東京地検に「もう一度チェックしなさい」という命令じゃなくて、もう強制起訴なのね。

予測が正しかったとしても、大津波に対して十分な対策を取ることはできたの?

でもあの大震災や大津波が予測できたとしても、原発事故を防ぐことなんてできなかったんじゃないの?

福島第一原発の事故発生の直接の原因は、津波による非常用電源の喪失だよね。ここさえ守れていたら防げていたのかもしれない。

そうね。非常用電源を津波が来ても大丈夫なところに移動することって、そんなに難しいことだったのかしら?

僕も素人だからわからないけど・・・そこまで難しいことじゃなかったとしても、会社とはいえやっぱり人間だから「来るか来ないかわからないもの」「来るとしてもいつ来るかわからないもの」に対して優先的に動いていくっていうこと自体が難しいかもしれないね。

私も、夏休みの宿題は最後の日に一気にやるタイプだったからわからなくはないわ。

完全にレベルが違う話だけどね(汗)でも、原子力発電所というリスクの大きい施設を守る以上、それではいけないよということなのかもしれないね。ちょっとした対策でもしこの原発事故が防げていたら・・・と思うと、ね。

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