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水力発電は再生可能エネルギーじゃないの?

あれ?水力は風力とか太陽光と同じ再生可能エネルギーでしょ?

水力も自然エネルギーだからそう思われがちなんだけど、場合によって再生可能エネルギーとされることとされないことがあるんだ。日本の経済産業省も「再生可能エネルギー」と「新エネルギー」という言葉を使い分けているよ。

あ・・・ほんとね・・・。今調べてみたら、「新エネルギー」というのは大規模水力発電やフラッシュ方式での地熱発電などを「再生可能エネルギー」から除いたものとされているわ。つまり「新エネルギー」というのは「再生可能エネルギー」の中のさらに一部っていうことになるわけだけど、そこでは大規模水力発電は除かれているみたい

田中康夫元長野県知事の「脱ダム」宣言

そういえばずいぶん前になるけど、長野県は「脱ダム」宣言というのをしていたわ。水力発電にはダムが必須になるわけだけど、ダムってそんなに悪いものなの?

ダム建設については、まずは近隣住民の反対がやはり大きかったよね。ダムって規模の大きいものになると町や村を何個も飲み込んで作るようになる。自分たちの生活を守る「治水」のためならまだしも、東京で使う電気をまかなうために自分たちの生活が一変してしまうというのは、耐え難かったんじゃないかなあ。ダムの底には民家がたくさん眠っていたりするよね。

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自分が生まれ育った町がダムの底に沈むなんて考えられないわ。そのために見知らぬ土地に引っ越さないといけないわけだし、特にお年寄りにはしんどそう。

もちろん環境破壊の度合いもすごい。ものすごい量のコンクリートを山のど真ん中に持ち込むわけだから、生態系にも大きな影響が出るよね。

水力発電のためだけじゃなく、ダムは河川の氾濫を抑えるための治水にとっても重要な政策なんだろうけど、長野県が脱ダム宣言を出したまま維持できているということは、ダムを作らなくてもクリアできる問題もあったということかしらね。

本当だ、現在でも脱ダム宣言が維持されているということだね。

水力発電は維持コストが低い一方で・・・

実は1960年代中盤までは、水力発電は日本の電力量の半分以上をカバーしていたんだ。

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50年前は電力使用量も少なかったというのもありそうだけど、とはいえ水力発電は歴史のあるエネルギーなのね!

でも確かオイルショックが1973年だった。石油への移行は1960年代も急速に進んでいたということになるね。

グラフによると、オイルショックの後は石炭と天然ガスがグングンきているわ。

そう、つまり1970年代以降は火力発電がぐっと伸びた。もう少ししてから原子力発電が大きな割合を占めていくようになったという構図だね。

ちなみに水力発電って発電コストは他と比べてどうなの?

維持コストは圧倒的に安い。ただ、ダムの建設費には数百億円かかるよね。利権だ癒着だと言われたりすることも多く、エネルギー以外の部分でも問題多い印象あるね。

ダムを使わない水力発電?中小規模の水力発電も

さっき「大規模水力発電」って言い方してたけど、あれは大型のダムを使った水力発電のことよね。ということは小規模とか中規模の水力発電もあるの?

そうだね、「ダムを使わない水力発電」ということで、河川の水量を使った発電を指すのが中小規模水力発電。河川の水量をそのまま使う中小規模水力発電は、文句なしに「再生可能エネルギー」と言えそうなんだけど・・・ただ、日本ではあまり使われていないんだ。

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ダムなしで水力発電ができるならそれに越したことはないと思うけど、なぜ中小規模水力発電は盛んじゃないの?

やっぱり発電量がイマイチなんだよね。そもそも日本の河川にはそんなに大きなものがない。中国の黄河や長江みたいに、向こう岸が見えない海みたいな規模の河川があれば別なのかもしれないけど・・・。

そこはさすがにどうしようもなさそうね・・・。河川の魚とか、生態系に影響を与えるリスクもありそうだし。

やはり日本で水力発電といえばダムを使った大規模発電しかなさそうだね。

日本は山地も多いから、大規模水力発電には向いていそうね。

土木建築技術も一流だしね。でも、もう日本にはダムを作る余地はないって言われているんだ。大規模水力発電はメリットも大きいだけに惜しいところだね。

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