LPガスとは
LPガスとは、Liquefied Petroleumガスの略称で、日本語では液化石油ガスと呼ばれます。圧縮することで常温でも簡単に液化できるガス燃料です。家庭用に用いられるLPガスは、プロパンを主成分としていることから、しばしばプロパンガスと呼ばれますが、厳密に言えばその他のガスも混ざった混合ガスになっています。
液化石油ガスという名前ですが、石油以外から生成されるガスも多いです。また、天然ガスはメタンやエタンといった比重の小さい気体を主性分としていますが、LPガスはプロパンやブタンといった比重の大きな気体を主成分としており、結果として空気より重い気体になります。
-42℃まで冷やすと液体になるため、-160℃以下まで冷やさないと液化しない天然ガスと比べると簡単に液化することができますが、液化した時の圧縮比率は気体時の250分の1と、天然ガスの600分の1には及びません。
日本は国内で消費するLPガスの約4分の3を海外からの輸入に頼っており、そのほとんどが中東からの輸入に偏っています。
家庭でLPガスを利用するメリットとしては、天然ガスに比べてカロリーは高く火力が強くなるということが挙げられます。逆にメリットとしては、天然ガスに比べて料金が高いことが挙げられ、一般的には天然ガスの1.5倍から2倍の料金になります。