エネルギーミックスとは
エネルギーミックスとは、火力発電や水力発電、原子力発電に再生可能エネルギーと、様々な手法の発電方法を組み合わせることを言います。このエネルギーミックスを行うことで、安定的に電力の供給を維持する狙いがあります。
経済産業省は2015年の7月に、日本の2030年のエネルギーミックスについての理想的な案を公表しました。このエネルギーミックス案は、「原発を含む一次エネルギーの自給率をおよそ25%とする」、「電力コストを現状より引き下げる」、「ヨーロッパと遜色ない温暖化ガス削減目標」という3つの大きな策定基準のもと作られました。
このエネルギーミックス案では、温室効果ガスを排出せず安全性能も高い、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーを、現状の5%未満から最大24%に引き上げる方針を示した一方で、福島での事故以降、国民から不要論が巻き起こっている原子力発電は、20%~22%にするとし、現状の28%からは引き下げるとしたものの、依然として高い割合を目標としています。
将来の電力供給に関して議論する際は、エネルギーミックスをどうするべきかを検討するのももちろん大切ですが、それに加えてどのようにして総電力需要量を減らすべきかという省エネルギーについての議論も必須になります。