
雪国ではオール電化はメリットがあるが太陽光パネルは微妙か?
36歳、建設会社のサラリーマンです。妻と子供が2人の4人家族です。
現在住んでいる家とは別に、妻のお父さんが仕事場兼住宅として使用していた家がありました。車の良く通る道沿いに建っております。太陽光パネルの広告としても目立つ場所にあるから安くしてくれると、営業の人から勧められ、取り付けてみることにしました。
それまでは、ガスと電気の両方とも使っていました。太陽光パネルを取り付けることで、
・電力を自家発電できるようになるので電気代は当然安くなること
・ガスから電気に一本化することで、ガスの基本料金分の光熱費が安くなること
・あまった電気は売電できるので、パネルの設置費用は将来回収できること
を教えてもらいました。
最終的に売電のシミュレーションを見せてもらい、太陽光パネルの設置とオール電化にかかる全ての費用が、毎月の売電でまかなっていけると言われたのが、契約の決め手となりました。
この家自体にローンは無く、太陽光だけのローンだったので、太陽光のローンは月に4万くらいで、10年くらいで返して行けるようにしました。
冬は灯油代を入れると毎月4万円近い光熱費が・・・
太陽光パネルを設置するにともなってオール電化にしたので、今までバラバラだった電気代、ガス代の他に、燃料代が一本化されて管理しやすくなったのは嬉しい効果です。
また、光熱費がトータルでぐっと安くなりました。お風呂やキッチンで使う給湯器は灯油を使用していて、夏場でも2万くらいで、冬場は、倍以上の4万くらいまで燃料代がかかっていました。太陽光パネルを設置してからはオール電化と太陽光パネルのおかげで、夜間の安い電気代を使えるようになりました。
もちろんデメリットもあります。
・雪が降ったり、曇ったりした日は、発電効率が著しく悪くなります。
・季節によっても、賄える電気代や売電収入額にかなりばらつきがあります。
・パネルに乗った雪は、溶け出すと一気に滑り出して、かなり危険です。
実際、一階にあるテラスの屋根に落ちてきて、屋根が破壊されました。この時の修理代は、10万以上かかりました・・・。
実際の売電収入は予想通りにはいかなかった
また、売電収入については営業マンに言われていた金額に遠く及びません。月間の売電収入は多くても2万円を少し超えるくらいで、営業の人がいっていたような4万円近い金額とはいきません。
昼間に家に電気を使う人がいれば、余った電気は当然少なくなるので売電収入は伸びません。また、当然ですが太陽の出ている時間が少なければ、これも売電は少なくなります。少ない時期、たとえば梅雨どきなどは、2,000円くらいにしかなりませんね。年間の売電は、良い年で年間合計20万円程度でした。
売電収入を少しでも増やすためには注意していることがあります。発電している時間帯に家でいかに節電するかがとても重要だと考え、昼間はなるべく家にいないようにしています。発電の効率をあげて、電気を余らせることができます。
太陽光パネルでの発電ですが、「現在住んでいる家が住宅ローンの支払い中」という人にはあまりおすすめできないような気がしています。
・初期投資に結構なお金がかかります。
・オール電化にしないとメリットが少ない部分もあります。
・住宅ローンにさらに太陽光パネルのローンが加算されるので、支払いは少しきつくなるかもしれません。
・蓄電式で無い場合は、停電時に何も作動しなくなりますので、注意が必要です。
蓄電式のものなら、昼間は発電して、夜間に溜めた安い電気を使うなどが可能なので、そちらの方がおすすめです。
既に家を建てている人ではなく、これから家を建てる人にはおすすめかなと思います。屋根全体を太陽光パネルにして、発電して売電しながら生活できて、ローンも住宅ローンに込みになるので、支払いも抑えられてスリムになるので、おすすめです。