
東京ガスの電気ガスセット割「ずっともプラン」を東京電力電気料金と比較
※参考記事(あわせてお読みください)
・2016/1/4更新:【早まるな!】新電力は電気料金プラン次々発表、でも契約申込はまだダメな理由
東京ガスは電力自由化で、一般家庭向け電気販売に向けやる気十分です。早速他社よりも一歩早く電気料金プラン「ずっともプラン」を出してきたね。
電力小売の自由化の1年後には、2017年にはガス小売の自由化も来るものね。この間の1年で東京ガスは頑張り切らないと、翌年には守る側に回らないといけないから、囲い込まないといけないのかしら。
そうだね、最初の1年は電気とガスをセットで両方販売できるのはガス会社だけ。首都圏の東京電力のお客さんは約2700万世帯、国内1/3の2兆5000億円市場と言われてる。原発が再稼動したらコスト面で東電が圧倒的に有利だし、次々に他の会社も参入してくるよ。
東京ガスとしては早めに勝負つけたいところかもしれないわね。結局、東京電力と東京ガスはどちらが電気料金が安いの?まあ、さすがに後発の東京ガスの方が電気代高くなることはないと思うけど・・・
基本的にはそう考えてもいいかもしれない。でも、時間帯や曜日によって電気料金が変動する電気料金プランを使っているご家庭は、そうとも限らないよ。
そうなの?夜の電気料金が安いプランとか、平日より土日の電気料金の方が安いプランとか、そういえば東京電力にあったわね。
まずはそういう条件なしに、東京ガスの「ずっとも電気1」と東京電力の「従量電灯B」を比較してみようか。
東京ガス「ずっとも電気1」 | 単位 | 料金(税込) | ||
基本料金 | 30A | 1契約 | 907.20円 | |
40A | 1契約 | 1,209.60円 | ||
50A | 1契約 | 1,512.00円 | ||
60A | 1契約 | 1,814.40円 | ||
電力量料金 | 第1段階料金 | 140kWhまで | 1kWh | 23.24円 |
第2段階料金 | 140kWhを超え350kWhまで | 1kWh | 23.89円 | |
第3段階料金 | 350kWhを超えたもの | 1kWh | 29.12円 | |
最低月額料金 | 1契約 | 540.00円 |
東京電力「従量電灯B」 | 単位 | 料金(税込) | ||
基本料金 | 10A | 1契約 | 280.80円 | |
15A | 1契約 | 421.20円 | ||
20A | 1契約 | 561.60円 | ||
30A | 1契約 | 842.40円 | ||
40A | 1契約 | 1,123.20円 | ||
50A | 1契約 | 1,404.00円 | ||
60A | 1契約 | 1,684.80円 | ||
電力量料金 | 第1段階料金 | 120kWhまで | 1kWh | 19.43円 |
第2段階料金 | 120kWhを超え300kWhまで | 1kWh | 25.91円 | |
第3段階料金 | 300kWhを超えたもの | 1kWh | 29.93円 | |
最低月額料金 | 1契約 | 230.86円 |
※以下は、燃料調達費、再エネ賦課金をカウントせず、東京ガスの場合はガスと電気のセット割で270円割引を前提とした計算となります。
例1:30A契約で月間電力使用量が220kWhの場合
東京ガス「ずっとも電気1」
:基本料金907.20円+電力量料金(140kWh×23.24円+80kWh×23.89円)-セット割270円
=5,802円
東京電力「従量電灯B」
:基本料金842.40円+電力量料金(120kWh×19.43円+100kWh×25.91円)
=5,765円
例1の場合では、37円だけ東京電力の方が安い。ガスと電気のセット割の270円引きがなければ、300円以上も東京ガス「ずっとも電気1」の方が高いことになるね。
まず30Aの場合は、基本料金が東京電力「従量電灯B」の方が安いのね。また、最初の120kWhまでは東京電力が1kWhあたり19.43円だから、東京ガス「ずっとも電気1」より断然安いみたい。
例2:30A契約で月間電力使用量が340kWhの場合
東京ガス「ずっとも電気1」
:基本料金907.20円+電力量料金(140kWh×23.24円+200kWh×23.89円)-セット割270円
=8,668.8円
東京電力「従量電灯B」
:基本料金842.40円+電力量料金(120kWh×19.43円+180kWh×25.91円+40kWh×29.93円)
=9,035円
あっ逆転したわね。でも、まだセット割引270円がなければほとんど互角みたい。よくよく見ると、基本料金はどの契約アンペア数でも東京電力の方が安いのね。特に契約アンペア数が高い家庭ほど、東京電力の方が基本料金はお得みたい。
そうみたいだね。しかも120kWhまでの電力量料金は4円近く東京電力「従量電灯B」の方が安い。とはいえ120kWhフルで使っても電力量料金でつく差は500円もない。120kWhを超えた料金で逆転しようというのが東京ガスの作戦だね。
350kWhを超えた電力量料金は、東京電力も東京ガスも差があまりなくなってしまうものね。120kWh〜350kWhでつく月500円前後の電気料金差が重要なのね。
例3:40A契約で月間電力使用量が500kWhの場合
東京ガス「ずっとも電気1」
:基本料金1,209.60円+電力量料金(140kWh×23.24円+210kWh×23.89円+150kWh×29.12円)-セット割270円
=13578.1円
東京電力「従量電灯B」
:基本料金842.40円+電力量料金(120kWh×19.43円+180kWh×25.91円+200kWh×29.93円)
=14104.6円
これも大差がついたとは言いにくいけど、東京ガス「ずっとも電気1」の方が500円ほど安くなったね。ところでセっちゃんの家庭は契約アンペアと月間の電気使用量はそれぞれどれぐらいなの?
うちは確か40Aで、650kWhぐらいよ。
例4:40A契約で月間電力使用量が650kWhの場合
東京ガス「ずっとも電気1」
:基本料金1,209.60円+電力量料金(140kWh×23.24円+210kWh×23.89円+300kWh×29.12円)-セット割270円
=19,402.1円
東京電力「従量電灯B」
:基本料金842.40円+電力量料金(120kWh×19.43円+180kWh×25.91円+350kWh×29.93円)
=20,090.6円
なかなか1,000円以上の差はつかないものだね。以下は、使用電力量ごとのグラフ。青が東京ガスで緑が東京電力。当初は東京電力の方が安いのだけど、240kWhを超えると逆転して、そのあとは東京ガスの方が安くなるね。
たくさん電気を使う人ほど東京ガスがお得ということになりそうね。月間の電気代が500円も違えば、年間6,000円の差になるわけだから、十分乗り換えを検討しないといけないラインだわ。
でもセっちゃん、実はそこまで急いで電力会社の切り替えを検討してはいけない理由があるんだよ。
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参考:ずっとも電気2(東京電力の従量電灯Cに相当) | 単位 | 料金(税込) | ||
基本料金 | 1kVA | 280.80円 | ||
電力量料金 | 第1段階料金 | 360kWhまで | 1kWh | 24.19円 |
第2段階料金 | 360kWhを超えたもの | 1kWh | 28.90円 |
2016/1/4更新:東京ガスでは申込受付が予定通り開始。「ずっともダブルキャンペーン」が始まっています。抽選で2016名に「すかいらーくご優待券」と「パッチョポイント」1,000ポイントが当たります。
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