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エアコン24時間つけっぱなしで電気代節約ってウソ?

公開:2021.8.20更新:2021.9.01

エアコンは「24時間つけっぱなし」がイチバンの電気代節約・省エネという話がSNSで話題ですが、これはどうやらウソのようです。

中には、24時間エアコンをつけっぱなしにしたけど、こまめに電気を入れたり切ったりしていたときよりも、電気代が大幅に安かったなんて人もいるそうです。確かにどんな家電も「起動時」が最も電力消費が激しいのですが。。

ここでは、エアコンの冷房・暖房のつけっぱなしが本当にお得なのかどうか、実際にメーカー等に問い合わせた情報も加えながら、ご紹介していきます。

どうしてエアコンのつけっぱなしはお得?あたたかいのに省エネなんてあり得るの?

寝ている猫

「エアコンを24時間つけっぱなしにして、電気代が安くなるわけがない!」と思う人もいるかもしれませんね。そりゃ、電気を使わなければ電気代が安くなるわけですが、問題はいつ、エアコンが電力を消費しているのかってことです。

ずっと同じだけの電力消費量が続くのであれば、1秒でも早く、エアコンの電源スイッチは切るべきです。

でも、エアコンの場合、ずっと同じ電力を消費する…なんてことはありえません!

エアコンの場合は、電力を膨大に消費するタイミングと、電力をほとんど使わなくて済む時間帯があって、この、「電力を膨大に消費するタイミング」をできるだけ減らすことが、電気料金を節約する上では重要になってきます。

ここで気になるのは、「エアコンが電力を膨大に消費するタイミング」はいつなのか?ということ。

エアコンの電気使用量が大きくなるタイミングは、

「スイッチを入れた立ち上がり直後~設定温度に達するまで」と、「設定温度と外気温との差が大きいとき」

です。

もし、冬のエアコン暖房で電気代を節約したいと思うなら、この2つのタイミングを極力減らす努力が必要になります。

エアコンのスイッチをこまめに”オン・オフ”すれば、節電につながると思っている人もいるかも知れませんが、それは逆効果!

むしろエアコンが電気を食うタイミングを、自ら作り上げてしまっている状況です。

「エアコンのつけっぱなしは電気代がお得」という説も、こういったエアコンの特性があるからこそ、話題になったのだと思います。

エアコンつけっぱなしのメリットは、省エネ・節電だけじゃありません。なんといっても、ずっと快適な温度を保てるところにあります。

いままでは、もったいないと電源を落としていた人も、エアコンがつけっぱなしでいいなら、ずっとポカポカと温かい室内で過ごせるわけです。

電気代がお得で快適だなんて、すごく良いと思いませんか?

計算してみたら驚き!エアコン24時間つけっぱなし時の電気料金は激安

ここでは実際に、エアコンの電気代を計算しながら、「24時間つけっぱなし」がお得なのかどうかを検証したいと思います。

エアコンの場合、安定時は200W以下であることが多く、100W?200W程度で運転できるのだそうです。

一方、立ち上がり時は900W?1300Wくらいになることもあるので、下手をすると、安定時よりも13倍の消費電力の差があるわけです。

ここからエアコンの電気料金を具体的に算出するわけですが、この時点でなんだか怖い結果が見えてきそう…。き、緊張しちゃう。

でも、怖がっていても仕方がないので、先へと進みましょう。

よく、スペック表示に680W(110?1995W)などと書かれているのを目にしますが、この()の中の数字は、電力消費量の最低と最高を示した値です。

この機種で行くと、安定時など、最小限の電力で稼働している際には110W程度しか電気を使いません。

でも立ち上がり時など、エアコンがフルパワー稼働している際には、1995Wくらい消費電力量がかかってしまうことになります。

この機種で、立ち上がり後、安定時1時間の電気料金を計算すると、

  • 1995W×1時間×電気料金(25円/kW)=49.87円
  • 110W×1時間×電気料金(25円/kW)=2.75円

となります。まとめると、

  • 立ち上がりから1時間のコスト:約50円
  • 運転が安定してからの1時間あたりのコスト:約3円

ということになるんですね。

なんと、同じ1時間でも、電気代におよそ16倍の違いが出てきてしまっているんです。おそろしい…。ぜひ、約3円の時間帯を長時間キープしたいものです…。

ついでに、エアコンを24時間つけっぱなしにしたときと、12時間だけエアコンを使い続けた時の電気代の差を計算してみると、

  • 24時間つけっぱなし ・・・ 約3(円)×24(時間)=約72(円)
  • 12時間だけ ・・・ 約50(円)+約3(円)×11(時間)=約83(円)

となります。

24時間つけっぱなしの状態は、少なくとも前日からスイッチをつけていた場合を想定しているので、エアコン立ち上がり時の電気料金は含んでいません。

にしても、使用時間は24時間と12時間で、2倍の違いがあるのに、1日の電気料金は12時間だけ使用したほうが高い結果に…。

こりゃ、エアコン24時間つけっぱなしの方がお得なんじゃ?ってことになりますよね。

さて、エアコンを24時間つけっぱなし生活をしてきた場合と、12時間だけエアコンを使用する生活を続けた時の1ヶ月(30日間)の電気代の差を見てみましょう。

心してくださいね…。

  • 24時間つけっぱなし ・・・約2,160円/月
  • 12時間つけっぱなし ・・・約2,490円/月

なんと、1ヶ月で、約330円の電気代の差が出てきてしまうんです。

「まぁ、300円くらいの差なら…」と思ってしまうかもしれませんが、これは1日に1回エアコンのスイッチを入れた場合の計算です。

昼間働いている人だと、朝4時間、夜8時間だけエアコンを使うなんてパターンもあると思います。

その場合の電気代は、

  • 朝 ・・・約50円+3時間=約59円
  • 夜 ・・・約50円+7時間=約71円

となり、合計すると、同じ12時間の使用でも、約130円という結果になってしまうのです!

エアコン24時間つけっぱなしなら、約72円で済むのに、1日2回に分けて電源を入れたり切ったりすると、約130円になるとは…。およそ1.8倍の差。これは大きい…。

1ヶ月このエアコンの使い方をしてしまうと、電気代は約3,900円です。

エアコンを24時間つけっぱなしにした時と比べると、倍以上の電気代の差が生まれてしまうんですね…。立ち上がり時の消費電力のことを考えると、やはり「24時間つけっぱなしがお得」という結果になります。

なので、「やっぱ24時間つけっぱなしがお得じゃん! 」ということになるのですが、エアコンの本当の電気代を知るには、「設定温度と外気温の差が大きいとき」のことも考えなきゃいけないわけです。

それから、他にも24時間つけっぱなしでお得にならないかもしれない条件があります。その点も加えて検討し、エアコン24時間つけっぱなしが本当にお得なのかを探っていきましょう。

○○なエアコンの「つけっぱなし」は危険!機種によって違う電気代

エアコンのつけっぱなしで電気料金がお得になる可能性については、理解いただけたと思います。

でも、どの機種のエアコンでも大丈夫なのかどうかは、正直わからないことですよね…。立ち上がりに電気代がかかるとはいえ、実際は通常の運転時にも大量の消費電力を消耗しているかもしれないわけですし…。

ここでは、つけっぱなしにすると逆に損になるかもしれない、そんなエアコンの機種について探っていきます。

製造年はいつ?つけっぱなしはやめたほうがいいエアコンは古い機種

最新のエアコンは、とても省エネ性能が上がり、暖房効率も非常にアップしているといいます。

ダイキン工業の調査によると、エアコンの省エネ性能はこの10年間で40%以上アップしているそうです。

以前は1万円かかった電気代が、6000円になる計算になりますから、これは家計にとってもありがたい…。

一方で、最近のエアコンが省エネということは、古いエアコンは電気代が高い!ということです。現代の最新エアコンと同じだけ使用していては、電気代は大幅にアップする可能性もぬぐえません。

やたらとつけっぱなしにしたら、請求額が数万円に及ぶこともありますので注意が必要です!

古いエアコンはNG!では、いつごろ製造のエアコンならつけっぱなしOK?

古いエアコンはよくない…とは言っても、どれくらい古いとダメなんでしょうか。ここでは、新旧のエアコンを比較して、消費電力量がどれくらいなのか、いつごろのエアコンなら大丈夫なのかを割り出していこうと思います。

ここで活用するのが、省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」です。

なんと、環境省が運営するサービスで、家電の購入した年数と、メーカー、製品番号などを入力することによって、新旧の製品の消費電力や電気代の差を試算して知ることができます。

ここでは、1994年以前製造、2000年製造、2005年製造、2010年製造の4機種を、2015年製のエアコンと比較してみましょう。

年間消費電力量 年間電気代
1994年以前 1,292kWh 34,880円
2000年 1,473kWh 39,770円
2005年 1,100kWh 29,770円
2010年 850kWh 22,950円
2015年 825kWh 22,280円

確かに、古いエアコンになればなるほど、電気代は上がっていきます。年間の電気代を見てみると、1994年以前のエアコンと2015年製のエアコンでは、なんと、12,600円も違うのです!

今回は、2015年製造のエアコンとして、東芝のRAS-285SDRを選択しました。しんきゅうさんでは、他のエアコンメーカーを選択することもできますので、家庭にあるエアコンの消費電力や電気代などを算出して、最新エアコンと比較してみると良いでしょう。

つけっぱなしにするということは、基本的には電力を消費させる行為です。エアコンの新旧についても、気にかけた方がいいでしょう。

また、しんきゅうさんでは、「くわしく比較」する機能もあります。

たとえば、東京都にある住まい、23℃設定で24時間エアコンを稼動させたところ、年間の消費電力は612kWhで、年間の電気代は16,520円になるということがわかりました。

暖房を使うのは、秋の終わりごろから、春先までになると思いますが、ワンシーズン24時間使っても16,250円だということがわかれば、24時間つけっぱなしにトライしてみる価値はあるのかも。

この試算を出すために、以下のような設定を組んでいますので、ご自身で検索するときの参考にしてみてください。

  • 冷房を使わない(暖房費を算出したいため)
  • 鉄筋コンクリート中間階の部屋
  • 東向き、または西向き

自宅のエアコンの電気代は使用する環境(建築方式、部屋の方角など)も大きくかかわってきますので、きちんと入力することをおすすめします。

また、しんきゅうさんはスマホやタブレットからも利用可能です。家電量販店でお買い物をする際にも、年間の電気代を簡単に調べられるので、とっても便利ですね。

いざ、エアコン暖房つけっぱなし生活へ!始める前に注意しておきたいこと

設計図

さて、ここまで色々とご紹介してきて、「つけっぱなし」を実行しようとしている人もいると思います。でも、ちょっとまってくださいね。まだまだ、これだけでは、もしかすると電気代を損しちゃうかもしれないのです。

以下の内容についても検討してみて、電気代が高くなっちゃった!なんてことのないように検討してみてください。

部屋の向きは南向き・西向き・東向き?キッチンの位置も重要

暖房効率が高くなる部屋の向き、わかりますか?そう、だいたい想像がつくと思いますが、南向きの部屋が一番暖房効率がよくなります。それは、太陽の光が差し込むことを考えた結果です。

日中の太陽はとてもあたたく、冬でも縁側などがあれば、ポカポカ陽気の中で過ごせますよね。日中は太陽の光を借りて、暖房の設定温度を下げるのも省エネとしてはおすすめです。

エアコンをつけっぱなしにするなら、家の中でも人が多く集まり、長い時間を過ごす場所を選ぶのだろうと思います。リビングやダイニングのエアコンを「つけっぱなし」にしようとしている人も多いのではないでしょうか。

リビングやダイニングは、キッチンが同じ空間にあることが多く、ガスを利用して調理している場合は、キッチンの調理熱で室温が高くなる可能性もあります。

キッチンのある場所でエアコン暖房をする場合には、そのときだけでも設定温度を低くしておいてもいいかもしれません。ただ、ガスの燃焼で空気が汚れますので、どんなに寒い冬でも喚起は怠らないようにしてくださいね。

部屋の広さに合ったエアコンの選び方「広すぎ」も「狭すぎ」もダメ!

エアコンを買うときには、エアコンを取り付ける部屋の畳数に見合った製品を選びますよね。

エアコンの出力としては、畳数の小さいエアコンの方が、大きいエアコンよりも消費電力は低いのが通常です。小さいエアコンを買えば、年間の消費電力も小さくなるのでは?と、そう思いますよね。

しかし、メーカーによると、部屋の広さに合っていないエアコン選びが一番よくないそうで、小さいエアコンを広い部屋に設置してしまうと、いつまでたっても設定温度まで室温が上昇せず、電力消費量がかかり続けてしまいます。

エアコンは、スイッチを入れた直後の立ち上がり時に一番電力を消費するのは周知の通りですが、部屋に対して小さいエアコンを使ってしまうと、まったく部屋が暖まらず、加えて電力消費量も増えてしまう悪循環に…。

一方、部屋の広さに対して、大き過ぎるエアコンも問題があります。エアコンは大型の機械になればなるほど、消費電力は多くなりますので、無駄に電気代をかけてしまうことになるのです。

つけっぱなし生活をする上では、自分の部屋に合ったエアコン選びをすることが重要です。また、暖房と冷房では、対応する畳数が違いますので、新たに購入する際には、この畳数を間違えないようにしてくださいね。

家の造りは木造?鉄筋?機密性が暖房効率に大きく影響

最近の建物であれば、「木造で隙間風が吹く…」なんてことは少ないのですが、やっぱり鉄筋コンクリート造の建物と比べると、機密性は高くないそうです。

機密性とは、空気がどれだけ密閉されているかどうか。空気が漏れてしまったり、木造のように隙間風が吹き込むようなことがあれば、どうしても暖気が逃げたり、冷気が入ってきたりしてしまいます。

実は、これはエアコン選びにもかかわるほど重要な違い。

前項でも触れたように、エアコンのスペック表示には、「9~12畳」「11畳~14畳」などの記載があります。この数字は、実は小さい方が木造建築の畳数のめやすを表し、大きい数字の方は鉄筋コンクリート造の畳数のめやすを表すそうです。

同じエアコンでも、木造なら9畳までしか温めることができず鉄筋造なら12畳まで温めることができる。これを見誤ってしまうと、買ってはみたものの全然暖かくないということになってしまうのです。

これほどに建築方式で差のある暖房効率。エアコンつけっぱなしの生活をするにしても、木造か、鉄筋造かで差が出てきそうですので、始める前にちょっと注意しておいた方がいいかもしれませんね。

部屋の中に人は何人いる?一人暮らしと大家族では大違い!?

真夏の狭い部屋に人がたくさんいると、とっても暑苦しいですよね。一人でいるよりも、大人数でいた方が、空間では熱を感じます。

エアコンをつけっぱなしで生活をするにしても、単身世帯なのか、複数人が共に暮らす世帯なのかで室温が変わるため、少なからずエアコンの暖房費にも影響があるそうです。もし、つけっぱなしにするのなら、単身世帯はちょっと損なのかも。

単身の人が無駄なく省エネの状態でエアコン暖房のつけっぱなし生活をするなら、「人感センサー」のあるエアコンがおすすめです。人のいるところにピンポイントで暖かい空気を送るので、一人暮らしでも無駄なく暖かく過ごせます。

人数が少ない割りに部屋が広いという場合は、センサーのついた暖房効率のいい製品を利用するといいでしょう。

つけっぱなしにすればフィルターが汚れる!省エネ性能が○%もダウンの可能性も?

エアコンは使っているうちにフィルターが汚れてきますよね。家電製品売り場の店員さんの話を聞いて驚愕、なんと、フィルター掃除をしないと、省エネ性能は20%もダウンしてしまうんだそうです!

つけっぱなしの生活をすれば、今まで以上にフィルターが汚れるわけです。「エアコンをつけっぱなしにするなら、フィルター掃除は最低でも月に1回はしないと…」と、店員さん。

月に1回のエアコンフィルター掃除……メンドクサイですね!

ということで、フィルターをいつもきれいに使いたいなら、「フィルターお掃除機能付き」のエアコンを選んだほうがいいとのこと。

最近の機種なら、中位機種以上なら基本的にお掃除機能がついているので、ランニングコストとメンテナンスの手間を考えるなら、エアコンをつけっぱなしにするためにもお掃除機能は必須といえそうですね。

でも、ホントに「つけっぱなし」で大丈夫?各メーカーが教える暖房節電の真実

キーボード

さて、色々とつけっぱなしをするために必要であろう情報を列挙してきたのですが、それでも「つけっぱなしはお得」ということを信じられない人もいることでしょう。

1ヶ月後の検針票を見て、電気代の高額請求に真っ青…なんてことは避けたいですしね…。

ならば、「エアコンのことはエアコンを製造しているメーカーに尋ねたほうが早いのでは?」という考えのもと、各エアコンメーカーに「つけっぱなしは本当に安くなるの?」と、尋ねてみました。

ちょっとお得な情報も聞けましたので、ぜひチェックしていただきたいと思います。

30分以上使わないのであれば、消したほうが電気代はお得(A社)

理論上は、24時間つけっぱなしにすることで電気代が安くなるかもしれませんが、部屋の広さ、部屋の中にいる人数、外気の温度、木造と鉄筋の違いなど、さまざまな環境によって、エアコンの消費電力は簡単に変わってしまうそうです。

そのため、はっきり言い切れないとのこと。こちらのメーカーでは、「30分以上使わなければ、消したほうがよいとお薦めしている」そう…。その理由は、電気を使わなければ、そもそも電気代がかからないからということでした。

室温変化がある⇒つけっぱなし、室温変化がない⇒消してもいい(B社)

他のメーカーは回答を濁したい…というようなムードも感じられましたが、こちらのメーカーは「つけっぱなしの方が電気代が安い」という答えが返ってきました。

興味深かったのが、室温変化が少ない、機密性や保温性が高い部屋なら、エアコンは切ってもいいとのこと。再度電源を入れた際に、設定温度とのギャップがないのであれば、無駄に運転し続けることはないとのことでした。

保温性が高い室内だと、3時間つけっぱなしの状態でも、3時間電源を切っていても、室温が変わらないことがあるそうです。そんな場合に限っては、無駄に電源を入れ続ける必要はないとのこと。

ちょっと興味深い見解ですよね?室温の変化がほとんどない部屋なら、再度スイッチを入れても立ち上がりの消費電力も低いです。

設定温度と外気とのギャップができればできるほど、高くなるエアコンの光熱費。そのため、せっかく温めた室温は1度でも下げないことが一番の省エネにつながるそうですよ。

つけっぱなしが”おそらく”お得。長時間の外出時は消したほうがいい(C社)

やはり、冷えた空気を温めることで電力を消費するとの説明が。空気が冷えにくく、気温が上昇する日中の時間帯なら、エアコンの電気代はおそらく「安定する」とのこと。

「安定する」とはどういうこと?という疑問も沸きますが、「安くなるとは断言できないものの、外気温が下がっていくわけではないから、電気代が膨大に消費される可能性は低いよ」と解釈しても問題はないでしょう。

日中の時間帯に、暖房をつけたり消したりしていると、やはり電気代をムダに消耗する可能性はあるそうで、あまりおすすめはしないとのこと。しかし、長時間外出することがわかっているときには、消したほうが無難だと回答してくれました。

頻繁につけたり消したりはもったいない。外気温と設定温度が省エネの分かれ道(D社)

はっきりと「つけっぱなしがお得」と言うことはできないですが、つけたり消したりを頻繁に繰り返すことはやめたほうがいいとのこと。

やはり立ち上がり時の電力の消費は膨大なので、こちらの企業でもスイッチのオンオフは減らした方が、電気代の節約・省エネにはつながるとのことでした。

エアコンの設定温度は低いほうが外気温との差も生まれにくく、省エネの効果は高いといえますが、それでは快適性に支障が出るため、ちょっと微妙…。

また、つけっぱなしで電力を控えようと「弱運転」の設定を続けると、いつまでも設定温度に達さず、暖かくない上にフルパワー状態が続いてしまい、逆に省エネにはならないとのことでした。

結論。エアコンのつけっぱなしは「お得」!でも、24時間つけっぱなしの必要はない?

虫メガネの女性

さて、メーカーの回答を見て、100%お得と言い切らないところに「つけっぱなし」の不安を感じている人もいるかもしれません。

記事の最初の方では、立ち上がり1時間の電気代を比べて、「24時間つけっぱなしのほうがお得」という結果になりましたよね。

でも、フルパワーとまでいかなくても、エアコンの消費電力が高くなる時が他にもあることを、忘れてはいけないわけです。

その時というのは、

  • 太陽が出ていない夜間
  • いつもよりも特に寒い日

などです。

メーカーさんの言うように、外気温と設定温度の差ができると、エアコンが稼働して電気を消費するので、より電気代がかかります。

こちらがエアコンの設定温度を高くしなくても、外気温が下がることで、自然と電気代が高くなる環境がつくられてしまうわけですね。

なので、一概に「エアコンの24時間つけっぱなしが得」とは言えず、環境の温度変化によって、電気代は左右されてしまいます。

夜は設定温度を下げる、寒い日は特にたくさん着こむようにする、といった工夫もできますが、100%電気代を安定時のままキープできるかどうかは至難の技です。

仮に、温度変化によってエアコンが温風を送る時の電気代が600Wとしたときの1時間の電気代は、

  • 600Whの電気代 ・・・約15円

安定時の電気代が約3円ですから、電気代は5倍にアップします。

24時間つけっぱなしでエアコンをつけていて、夕方、夜中、朝方と3回、1時間600Wになる機会があるとすると、

  • 1日の電気代 ・・・(約3円×21時間)+(約15円×3時間)=約108円

となるので、当初の計算の約72円からは約36円も電気代がアップすることに…。1ヶ月換算では1080円も差が出てくるので、無視できない事態です。

600Wよりも消費電力が多い場合や、電力消費量が多くなる機会自体が増えると、さらに電気代はかさみます。かといってコントロールも難しいから厄介な問題ですね。

電気屋さんの見解は? エアコンの24時間つけっぱなしはやっぱりウソ?

実は、「エアコンのつけっぱなしは本当にお得なんでしょうか?」という同じ質問を、電気量販店の店員さんにもしてみました。

すると、「自宅にいないのにエアコンを入れたままにするのは電気代がもったいなく損だと思います。でも、自宅にいるのなら、今のエアコンは省エネ性能も高いので、エアコンを入れていても、かつてほど電気代を高いと感じないでしょう」との意見をくださいました。

24時間、意地でもつけっぱなし!というよりは、長時間在宅しないのであればエアコンの電気を切るくらいの認識が一番無駄がないようです。

「ちょっとスーパーまでお買い物」みたいな時は、わざわざエアコンのスイッチを切る必要はありませんが、それ以外はつけっぱなしでも大丈夫なのだそうです。

最終的には、

  • 家にいるのにわざわざスイッチを切るのは、立ち上がり時の消費電力を消耗するので「損」
  • 会社に行ったり、家を留守にする時間が長いなら、エアコンは切っておいたほうが「得」

という結論になりそうです。冬の暖房として一般化しつつある床暖房は、「ワンシーズンスイッチを切らないほうがお得」なのだそうですが、エアコンは24時間つけっぱなしは損かもしれない可能性があるので、長時間の外出時は切った方がお得とさせていただきます。

スマートメーターで起動時の消費電力量を測ってみることも有効

「何時間外出するなら切った方がいいのか」などは、環境によって結果が分かれるところです。もし、立ち上がりの電力量が気になる場合は、スマートメーターなどを利用して、実際のエアコン起動時の電力を測ってみるのもいいでしょう。

また、メーカーの話では、エアコンの運転設定は「設定温度20℃前後」「風量自動運転」がおすすめだそうです。暖気が天井あたり溜まってしまうようなときは、扇風機やサーキュレーターなどを利用して、より暖房効率を上げる工夫や対策をとりましょう。

Re9にはお得な節約情報がたくさん掲載されています。ぜひ他の記事も参考にしてみてください!

エアコン「24時間つけっぱなし」は得?メーカーに尋ねてわかった賢い冷房節約法

省エネエアコンは、やっぱり電気屋の店員さんに教えてもらうのが一番?

「古いエアコンだと、逆に電気代がかかっちゃうかも。やっぱり最新機種かな~」と、思っているあなたのために、ここではエアコンつけっぱなしでもお得に過ごせるかもしれない、オススメの最新機種エアコンを紹介したいと思います。

どのメーカーや機種がオススメなのかは、やっぱりエアコン販売のプロである、家電量販店の店員さんに聞いたらいいんじゃないか!ということで、オススメエアコンを尋ねてきました。

店員さんのお話としては、「今はどれも省エネ性能が高いよ」ということだったんですが、より多角的に検討したところ、以下の3点に絞れましたのでご紹介したいと思います。

もっとも省エネ! 日立「白くまくん」Xシリーズ

シロクマ

白くまくんのエアコンの中でも、特に省エネ性能が高く、認められているのがこのエアコンXシリーズです。

2015年10月1日現在、2.2kW、2.5kW、2.8kWの3つのクラスの中で、省エネ性能がNo.1だと言われているのがこの日立の白くまくんシリーズです。国内家庭用エアコンの中で最も省エネということで、つけっぱなしでお得を目指す人にとっては、おすすめのエアコン機種になります。

電気屋さんのおすすめポイントとしては、日立はモーターなどが優れているため、省エネ性が高いのだそうで、省エネ以外の部分でも、ステンレスを使用してカビがつきにくくしたりするなど、衛生的に使えるメリットも挙げてくれました。

日立のエアコンの場合は、「くらしカメラ4」が付いていて、部屋を撮影。4つの映像から、人が快適と感じられるような空調にしてくれるそうです。4つの映像はそれぞれ以下のような役割を果たしています。

  • 画像カメラ(人の位置や活動量を把握、間取りを感知)
  • 温度カメラ(人の周りや天井、床、壁、窓などの温度を感知)
  • ものカメラ(ソファやテーブルなどの位置、形状を感知)
  • お部屋カメラ(床材、下がり壁、吊り戸棚、窓の位置、大きさを感知)

「お部屋カメラ」は、最近プラスされた機能だそうで、暖房効率アップに貢献しています。

人がどこにいるかだけでなく、家具の位置や部屋の壁の温度なども感知するので、「エアコンを入れているのに寒い…」なんて不快な思いは、これからはしなくても良いのかもしれませんね。

最近は、エアコン側が高性能のため、「自動運転でつけっぱなしでも、省エネだし、十分快適に過ごせますよ!」とのこと。最近のエアコンはハイテクですね。

ムーブアイで検知! 三菱電機「霧が峰」Zシリーズ

エアコン

三菱電気の霧が峰も、日本のエアコン業界の中ではメジャーなブランドですよね。実は三菱は、業界で始めてセンサーつきのエアコンを発売した企業でもあります。自慢のセンサーである「ムーブアイ」は、人が感じている”暑い”や”寒い”までも検知するそうです。

寒いときは温風を当てて身体を温めてくれますし、身体が温まっているときには、人に温風が当たらないようにしてくれるという優れものです。

当然、省エネ性能も折り紙つきですが、これだけのピンポイント暖房が可能だから、低めの温度設定でもしっかり温か…。一人暮らしの人も、無駄なく温かく過ごせそうなエアコンです。

同時に加湿もできるダイキン工業「新うるさら7」Rシリーズ(AN36TRS-W等)

もちろん省エネ性のが高いのですが、なんといっても冬の暖房の問題である「乾燥」を解決してくれるのがこのうるるとさららのシリーズです。加湿をしながらの暖房ができる点が一押しポイント!

湿度が上がると、体感温度が高まるため、設定温度がいつもより低めでも温かに過ごせます。

加えて、加湿器を個別に用意しなくてもいいので、うるさら7が一台あれば、冬の光熱費は大幅ダウンが可能に。

つけっぱなしにするにしても、乾燥がひどくなるようでは困りますから、総合的に考えて省エネなエアコンということでピックアップしてみました。

最近のエアコンは省エネは当たり前。各社ともオリジナルの特徴で勝負しているということで、パナソニックのHXシリーズがいいのか、東芝かと悩んだところ、こういったラインナップに。

多機能なエアコンが多いので、実際に最新のエアコンを新調するのであれば、家電売り場の店員さんに尋ねてみることをおすすめします!