夏はエアコン24時間つけっぱなしが電気代が安い? 賢く冷房費節約



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夏の時期必須!エアコンの「除湿」は冷房運転よりもお得、はウソ?

日本の夏、人々を不快にするのが「湿気」の存在です。この湿気が空気中からなくなるだけで、とっても快適に過ごせますよね。
日本では昔から、「除湿運転がお得」という概念がある気がします。でも、最近は、「除湿は実はとてもお金がかかるよ」なんて話を耳にするようになりました。こでは本当なんでしょうか?
ここでは、除湿についてさらっていくことにしましょう。
夏のエアコンは、冷房より「除湿がお得」と言われる理由
実は、除湿というのは冷房の「弱運転」状態のことを言うそうです。
除湿は冷房の弱運転状態なのだそうで、一方では「弱冷房除湿」なんて呼ばれることもあります。
エアコンに空気をとりこみ、空気を冷やすことで結露をエアコン内で結露を起こさせて、そして空気中の湿気を取り除くというのが、エアコンの除湿運転の仕組みです。
エアコンの除湿には、その中でも強・標準・弱とモード設定があることがほとんどです。
この設定は、強がマイナス3度、標準がマイナス2度、弱がマイナス1度というようにシステムが組まれていて、たとえば、「除湿運転の標準モード」に設定すれば、「弱冷房のマイナス2度」で運転することになります。
通常、エアコンは設定温度を決めますが、除湿運転の場合は温度の下げ幅が自動的に決まってしまいます。
もし、外気温が30度の真夏日に、「今日は暑いから24度に設定しよう」としますよね。すると、6度の温度差を埋めるように、エアコンはフルパワーで冷気を出します。
しかし、除湿運転の場合は、「マイナス3度」など、限られた下げ幅でしか運転しません。
この場合、6度下げようとする冷房運転は、3度下げようとする除湿運転よりも電気代がかかることになります。
室温を下げる=電気代がかかる
という関係性があるからです。
エアコン冷房の場合は下げ幅が大きければ大きいほど電気代がかさみます。逆に、冷房運転のほうが温度の下げ幅が少なければ、除湿運転にすることで、電気代が高くなる可能性はあります。
エアコン除湿運転「再熱除湿」に注意!?快適か電気代か、どちらを取る?
最近では、「再熱除湿」という除湿方式のエアコン機種をチラホラ見かけます。
再熱除湿は、除湿モードにありがちな「冷えすぎ」を防止し、快適な湿度・温度を保ってくれる除湿方式です。
冷房運転の倍は「○℃」という設定をしますが、再熱除湿の場合は「○%」と、湿度を細かく設定できるのも特徴です。
弱冷房除湿の方式は、空気が冷たく、冷えすぎてしまう欠点がありましたよね。再熱除湿は、書いて字のごとく、冷えた空気を再び熱で温めて、ちょうどいい温度にして室内に送風します。
空気を取り入れる→除湿する→空気を温める→適温で室内に送る
という工程が入るので、当然、電気代はかかります。
「除湿・ドライは電気代節約になる」という概念は、再熱除湿の場合は覆されることになるのです。
最近の「除湿・ドライ運転していたら、電気代が高くなった!」という口コミの原因は、「再熱除湿」で除湿している場合ではないかと思われます。
普通にエアコンの冷房をかけていたほうが、電気代は安くなる傾向にもあるそうです。
でも、再熱除湿は無駄な冷えを防止してくれるもの。この快適さを覚えると、もう再熱除湿以外は考えられないという人もいるのかもしれませんね。
電気代を節約するのか、快適さを取るのか。人によっては難しいところではあると思います。
エアコンの除湿冷房の電気代はいくら?計算できないの?
エアコンメーカーのホームページを見ると、だいたい暖房と冷房の消費電力が掲載されています。でも、除湿のデータってあんまり見当たらないですよね。
これは、除湿の方式がエアコンメーカーによって違ったり、温度や湿度の違いによって、消費電力が違うためだそうです。
再熱除湿のエアコンは、各メーカーで2台など、展開している数も少ないので、スペックを図る試験の規格も定まっていないそう。
そのため、除湿運転の消費電力は、大々的にすべてのエアコンで公開されているわけではありません。
ただ、だいたいでもいいから除湿の消費電力を知りたい…という人もいるでしょう。
ここでは、ダイキン工業のエアコン「うるるとさらら」を例に、除湿の消費電力を比較したいと思います。
室内温度28度、室内湿度60%の場合、最新モデル機種の「さらら除湿」で運転すると、105Wかかります。
これだと、冷房運転の安定時の消費電力に近いので、かなり省エネなのがわかりますね。
ただ、室内温度28度だと、実際は少し暑いと感じますし、梅雨の時期の雨の日などは、室内の湿度が90%以上になることも少なくありません。
これ以上の除湿代金がかかってもおかしくないでしょう。実際、その他の室温、湿度では、300Wほどになることもあるようです。
仮に除湿運転の消費電力が105W、電気代が1時間約2.7円だとすると、エアコン24時間の運転で、
- エアコン24時間つけっぱなし ・・・約2.7(円)×24(時間) =約65(円)
になります。もし、消費電力が300Wになれば、
- エアコン24時間つけっぱなし ・・・約7.5(円)×24(時間) =約180(円)
になる計算です。
この「さらら除湿」は、再熱除湿ではありません。ハイブリッド方式という、除湿した冷えた空気を、室内の空気と混ぜて送風することで、冷えすぎず、適温適湿の空気を作り出すしくみだそうです。
再熱除湿の場合は、この約65円以上よりも高い電気代になることが考えられます。また、通常の除湿でも、冷房運転よりも電気代がかさむ可能性はあります。
エアコンの電気代を詳細に測りたい方は、スマートメーターなどを設置して、家電ごとにかかる消費電力量を測る必要があります。